先日ボイトレを受けて、印象に残った先生の言葉。
「自然に聴こえるために不自然に歌う」
身体の使い方、呼吸、歌詞のフレージング、口の開け方使い方、、、etc
普段のしゃべり声を「自然」としたならば、
歌う声は「不自然」な声。
つまり、普段のしゃべり声とは違う発声・発音、
呼吸・身体の使い方をしている、
ということだ。
で、整体の先生がボイトレ受講生でいるのだが、
その先生が以前言われたことが、ふと思いだされた。
曰く、
身体のゆがみを直して正常にすると、
そのほうがなんとなく変な感じがする。
それは、不自然な姿勢に慣れてしまって、
そっちが「自然」に感じているからで、
正常な姿勢に違和感を感じるのですよ。
なので結局、ほんとは不自然な「自然に感じる姿勢」に
戻っていってしまうのだとか。
われわれも、普段、歌うための発声で話していないので、
いざ歌うときになっても、
歌うための発声に慣れないし、成れない、変われない。
この切り替えがささっとできるのがプロであり、
熟練者である。
あんぷらぐどの歌の先生に昔聞いたのだが、
オペラ歌手では普段のしゃべり声からして、
歌うように発声している人もいるとか。
素人ながら、上記のような意味合いかなあと愚考している。
熟練の演奏家が楽器を弾きこなし、
自由自在思いのままに音を繰り出すように、
歌うためのボイストレーニングとは、
結局、身体の使い方を熟練レベルにまで覚える、
たたき込む、ということなのだろう。
何しろ、自分の身体が「歌い楽器」なのだから!
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