◆コラム:本番は頑張る?楽しむ?
もう一回りほど昔、
ある女性チェリストが大意次のようなことをいいました。
「学生の時に『頑張って!』と同期に言われたのですけど、
無性に腹が立って。
今だって最大限頑張っているのに、
これ以上どう頑張れっていうの?って思ったのですね」
コワい、って思いましたけど(笑)、
なるほどなあと。
マエダなど、うちに練習室として借りに来る方には、
入室の際に「頑張ってください~」と声を掛けますし、
うちに通ってくる生徒さんにはレッスン前後によく
「頑張りましょう!」とお声がけしています。
練習室を借りに来てくれた方のお会計の際には、よく
「集中(して練習)できましたか?」ともいいますね。
「楽しめましたか?」とは聞かないですねえ。。
「頑張る」と「楽しむ」の定義を考えると
あんぷらぐどで音楽発表会をしている際、
緊張しているピアノの子ども達には、
「頑張って!」と同時に「楽しんでね!!」とも声を掛けます。
緊張している大人の方にも「大丈夫ですよ、楽しめばいいんです!」
な~んてことを言っていました。
これの意味するところは、
頑張って、は
「緊張しないで大丈夫!全力を出し切ればいいんだよ」
「最後までやり抜きましょう!」
楽しんで、は
「間違っても気にしない気にしない!」
「ステージで音楽を奏でる喜びを感じましょう!!」
ということではないかと思います。
つまりは緊張を解きほぐすような激励の言葉、励ましの言葉なのだ、
とマエダは個人的に考えます。
で、アマチュア演奏愛好家は一般的に頑張るより楽しむを優先しがちですが、
それは「頑張る」という言葉には「無理をする」「テンパる」「余裕がない」
みたいな負のイメージがあるのでは?と思います。
頑張らなきゃ、頑張らなきゃと思うと、
そのせいで演奏がグダグダに崩れる、みたいな。
どちらにしても、まだまだ自分の演奏に自信がないとき、
演奏が完璧に仕上がっていなくて練習でやるべきことをやっていない、
緊張して気持ちに余裕がない、
そんな時に頑張ってと言われるようなものなら―
うるさい!
ってなりますわな(笑)
いうなれば、
頑張って、はがちがちになり
楽しんでは、リラックス。
頑張っては追い詰められ、
楽しんでは解放される―
ですが、演奏するにあたって「楽しむ」がこれ以上ない最高の価値である、
というのもどうなのでしょう?
楽しむ楽しむ楽しむ優先で、演奏がグダグダでもOK!?
・・・ってことです。
全然だめだった~~、でも、ま、楽しめたからいっか(^^♪
・・・え、いいんですか(笑)
身内受けはともかく、
そんなグダグダな演奏を聴かされる観客のことを考えたことがありますか??
何か、「事前の言い訳」に聞こえるのこともあるのですよ、
この「楽しむ」って言葉に。
上手くいかなかったときの「保険」のように。。。
本番に至るプロセスをも、頑張ることで楽しいと感じる
さてここからも、n=1のマエダの個人的見解になりますこと、
ご容赦ください。
マエダは楽しもうとして本番を迎えたことはありません。
初めて人前でライブしたりした時も―この時はバンドでしたが―、
そんな余裕なんかありませんでした。
初々しいですねえ(笑)
大学卒業後、プータローしながら一人弾き語りのライブを始めた時もそうです。
1曲目なんか足がぶるぶる震えていましたから(笑)
ライブを楽しんだ、という記憶もあまりないですねえ。。。
とにかく無我夢中でしたから。
あ、大学の学園祭の後夜祭での野外ライブ、
これは楽しかったですねえ!!
何しろ観客みんな酔っぱらっていて、
腕を振り上げノリノリのステージになりましたから(笑)
まあ、本番真っ最中はそれはもう真剣勝負なのですよ、
マエダにとっては。
自分自身との戦いです。
カッコよくいえば(^^♪
間違えない・外さない、
今まで頑張ってきたことを、いかに最高のパフォーマンスとして、
本番で発揮すればよいか―
自分が楽しむなんて二の次三の次、というかほとんど考えていません。
なんといっても自分自身をさらけ出すのですからねえ、
良くも悪くもリアルな自分を。。。
いかに最高のパフォーマンスを発揮して、いかにお客様を楽しませるか?
を最優先にしています。
まあマエダの場合、
本番その時間だけを楽しむ楽しんだというより、本番を通して
全力を出し切った(ような気がする)
やることはやって本番に挑んだ(ような気がする)
無事に終わった(ような気がするww)
出来はともかく―www
そのプロセスを含めた時間、そのことに集中した時間、
それらを経験したことすべてを通して、
ああ、よかった楽しかった、充実していた、頑張ってきてよかった―
と「事後的」に感じているように思います。
本番終わった後はもう呆けてますよ、自分(笑)
祭りの後の静けさよ、ってやつです^^
両立・両輪である頑張る楽しむ
マエダはこうも考えます。
頑張ると楽しむは、両立するのではないか?
頑張ると楽しむは両輪ではないか?背中合わせではないか?
コインの裏表ではないか?
楽しむったって、ステージに上がるに至るその過程には当然頑張りもあるでしょうし、
本番真っ最中にも踏ん張りどころ頑張りどころがあります。
楽しむったって、きちんとした演奏にするにはそれなりの真剣さが必要です。
それは「頑張り」ではないのでしょうか?
楽しむのはその頑張りがあってこそではないでしょうか?
炭酸の気の抜けたコーラっておいしくないですよね^^
・・・まあこうしてつらつら考えるに、
頑張って、とか楽しもう、って、
本番にあたっての緊張を解きほぐす意味合いのもの。
‘楽しもう’って、
己がふがいなさをごまかすためのもの。
ふがいない演奏をした際の言い訳。
・・・っていうのはうがちすぎですかね(^^♪
でもまあ、頑張る楽しむって、
お疲れっ~す
お世話様です
今日はいい天気ですねえ
的な時候の挨拶、仕事の挨拶、
と捉えてもいいのではないか、とも思います。
つまりは本番前の「お約束」、慣例・儀礼の言葉です。
頑張るな楽しめ、と言われたら、
どっちでもいいよそんなの、くらいの受け止め方でいいのではないでしょうか(笑)
さてさて皆様はどうお考えですか??
◆編集後記
今回のコラム、まだまだ考察が深まっていないのが不甲斐ないところですが、
書き始めてみるといろいろと浮かんできました。
で、座!弾き合い会は、どちらかというと、
そんな真剣勝負的な意味合いが混じっています。
もちろん楽しんでいただくことは大前提です。
大好きな趣味の時間ですから。
でも、本番に集中しているその様は、真剣そのものの顔をしているものです。
ですのでその真剣な中に「道」的な「何か」を感じてほしい、
という想いがマエダにはあるのも確かです。
楽しむ頑張る真剣に集中して―
堅苦しいですが、マエダがこう思っているだけで、
皆様が弾き合い会に関してどう思ってご利用いただいているのか、
そこはマエダのコントロールするところではございません。
ぜひぜひお気軽にご利用くださいませ(^^♪
ではでは今日はこの辺で。
ではではまたまたまた~~~




