【共鳴・響き】心地よい「いい声」で歌うには
声の響きと音色
歌い手は、自分の身体が楽器です。
いかにして身体を響かせることができるか?
咽頭・喉頭・口腔・鼻腔を最大限に利用して声を増幅させる技術―
それが生みだすものが「声の響き」です。
そしてあなたの声の「音色」が決まります。
また、共鳴している声は無理なく声量を増すので、
力んで歌うこともなく、
喉や首に絞めつけを感じることもありません。
響かせ方を決定するのは、
「鼻腔への響かせ方」「のどの開け方」です。
のどが開くとは?
「発声的ゼロ点」という言葉があるそうです。
これは、あくびをした低い咽頭(のどぼとけあたり)の位置を指す、
理想的な発声の基本です。
狭い:咽頭が高い位置にある → 声帯のすぐ上の空間が狭い
下あごは上がり気味。口は横に開く感じ。
開けている:咽頭が低い位置に保たれ、その空間が広い。
下あごが下方に開いて首と近づき、口は立てに開きます。
ボイストレーニングや発声の本でよく書いてある
「あくびをした状態」
これが「のどを開く」ということです。
簡単に言うと、喉の奥がよく見えること。
さらにもっと簡単に言うと、
のどぼとけが下に下がっている状態です。
日本人は、たいていの人がのどを狭めて声を出すようです。
のどぼとけが上に上がっているのは、
のど詰め発声といって、声帯の上の空間が狭くなって、
開いていないため、共鳴がうまく行えません。
咽頭(いんとう:口を開けた時に鏡で見える喉の奥)と口は、
柔軟性があり、この2つで最も大きな共鳴腔になります。
また、のどを開けるー空間を広くする―には、
舌の動きも重要です。
下の付け根、喉の奥のほうの「舌根」が
なるべく下がるようにすること。
狭い空間と広く開いた空間。
どちらがよく「響く」か。
答えは明らかですね。
鼻腔への響かせ方
・頭から声を出しましょう
・笑ったように口元の端・ほおをあげて
声を出しましょう
などとボイストレーニングでは指導されます。
これが、鼻腔に声を共鳴させるための基礎です。
が、「??」ですよね。
前田は「笑ったように口元の端・ほおをあげて」
「あくびをするようにのどを開けて」歌いながら
「鼻の奥に声を当てる感じ」で発声をしています。
その状態で鼻に当てるように歌うと、
前田の経験上、高音域が出やすいです。
声の音色も、艶があっていい感じだと自分では思っていますし(笑)
で、鼻腔なんかあんなに狭いところで響かせてもしょうがない、
という説(?)を読んだのですが、
前田は鼻腔共鳴を意識すると、
発声がうまくいきやすいです。
あと、鼻腔を意識して発声をすると、
声帯がきちんと合わさって、
いわゆる「息もれ」がなくなります。
息もれが起こると、声が響かないので、
声が前に飛んでいきません。
これはつまり「息を集める」ということだと思います。
細いホースの先をきゅっと絞って持つと、
水が勢いよく出ていくように、
声も遠くへ勢いよく飛んでいくということ。
これは、広いホールでも後ろの客席まで声が響いて届くことを意味します。
息を集めることができないと、声を出した瞬間に煙のように拡散してしまいます。
ま、弾き語りならマイクがあるので、充分拾ってもらえますが。。。
※日本人はもともと喉の位置が高く、
鼻腔共鳴で会話するので、
ことさら鼻腔共鳴を意識するより、
喉の位置を低く保って歌うことを優先したほうがよい、
ともいわれています。
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