お世話さまです、前田です。
7/10参加のみなさま、選曲・練習は進んでいますか♪
アツい折り、ご自愛くださいね!
さあではMLNレター、今日も張りきってまいりましょう!!
目次:——————
・明日のために~弾き語り忘備録メモその6
・編集後記
————————–
明日のために~弾き語り忘備録メモその6
聴き手は自分の聴きたいようにしか聴かない。
歌い手が押し寄せる感情に溺れて歌うは、
独りよがりで聴き手が離れ、破滅に向かう道へまっしぐらと心得るべし!
湧き出づるその時々の感情を、溺れず制御し大切に扱うには、
スキルが必要と心得よ!
基本スキルを高めるべし!べし!べし!
【解説】
・いついっても、味がどうも一定しない飲食屋さん。
・その時の機嫌によって愛想やサービス等が違う販売屋さん。
・あの人はうまいのだけど、この人はちょっと、、、の技術屋さん。
etcetc
つまり、「品質が一定しない」というのは、
それを利用する我々にとっては、困りものです。
翻って我々弾き語りシンガー。
プロではないので好きな歌を自分の好きなように歌えます。
どう歌おうが勝手です。
が!!!
我々あんぷらぐど弾き語り倶楽部の方々は、
ここから一歩高みに上っています。
その高みへの階段に足を踏みかけている真っ最中です。
・・・自覚していなくても、嫌でも(笑)
プロと違って、技術的な未熟さがあるのは当たり前のこと。
ここは全く気にしていません。
しかし、みなさまももう経験があるでしょう。
技術的にものすごく下手になったわけでも、
上手になったわけでもないのに、
その時々で演奏の出来が違う―
一体これはどういうことか??
…練習不足?
はい、当然それもあるでしょう。
…解釈不足?
はい、それも大きいですね。
…何を思って歌っている?
あ、失敗した
歌詞、コード間違えた
いまどこ歌ってるんだっけ???
はい、これもよくあること。
あまり気にしません。
・・・あ、いや、気にしましょう、すこしは(笑)
感極まって曲が破滅へと向かう!?
その時々で違う感情、どんな感情が沸き起こっても、
「常に品質は一定」。
これを心がけなくてはなりません。
で、
歌っていて、感極まる―
はい、これはよくあります。
前田も練習中人知れず涙したことも、、、(笑)
前田の歌の師匠もあるといっています。
このように、曲に対して、歌い手の思い入れは当然あります。
が、前田がここで問うているのは、
人前で歌っている真っ最中のこと。
歌い手であるあなたの感情の’違い’は、聴き手には分かりません。
それはどうでもいい、といえるかもしれません。
なぜなら、歌いだしたら、その歌は、あなたの手を離れます。
どう聴き手が解釈するか・受け止めるか、
それはコントロール不能です。
聴き手は、自分の聴きたいようにしか聴きません。
(ここ、テストに出ますよ!w)
聴き手は、あなたの歌を聴きながら、
‘自分’の人生に重ね合わせます。
必ずしも、あなたの感情と一致しません。
自分だけのストーリーでもって、あなたの歌を味わいます。
しかし、
あなたの熱量 > 聴き手の味わいたい感情
となり、あなたの感情が上回りすぎて、
熱量が大きすぎるとどうなるか?
…はい、台無しになりますわ(笑)
そうなるともう、あなたの歌に聴き手自身、感情移入ができません。
そうです、ここが破滅へと向かう道の入り口なのです。
ファンなら許してくれても、、、
あなたもライブハウスや一般の方の演奏会に出向いたとき、
経験していると思います。
上手な歌い手は、きちんと「聴かせてくれる」のです。
この場合の’聴かせてくれる’とは、
あなたの聴きたいように、
あなたの感情をきちんと、そして自由に、
「遊ばせて」くれるのです。
でも、一人で感情が盛り上がって、
独りよがりに歌って終わってはいさよなら、
では、どうでしょう??
その歌い手のファンならば「素敵…」
と思えることも、ファンじゃないなら
「…(コメントは控える)」
というものです(笑)
コロナ前、あんぷらぐどで何度もコンサートを開いてくれた女性声楽家がいます。
テレビにも出ていて、追っかけファンが全国にいる方です。
「大好きな曲です」
「思い入れのある曲です」
とよくMCで言っていました。
かといってその歌唱は、
「感情をあらわに歌う」
というより、
「情感たっぷりに聴こえる」
といったほうがよいでしょう。
こういうところが、その人のファンじゃなくても、
「ああ、いいなあ…」と思って聴いてもらえる源なのだ、
と前田は思います。
で、ある時、その方に質問したところ―
前田「歌っているときに出てくる感情って、いつも同じじゃないですよね。
感極まってしまうときとかどうしていますか?」
声楽家「基本をしっかり身につけていると
コントロールできるんですよ♪」
・・・というお答えでした。
そう、我々がコントロールできるのは、
いかに歌うか?
どう歌うか?
感情をどう制御するか?
etcetc
と「常に品質を一定に保とうとするすべての努力」だけです。
だからこそ、基本スキルが大切になるのです。
せめぎ合う感情と技の果てしないバトル
歌い手のその曲に対する思い入れと、歌っている真っただ中に湧き出づる感情、
これは多種多様でしょう。
あのライブの時のこの曲はよかった!
あのコンサートの時の(同じ)曲と、また違うテイストだった。
こういう場合、想いが一緒でも、湧き出づる感情がその時々で違ってた、
というのは十分に考えられることです。
大前提は、その時々の湧き出づる感情・想いをきちんと大切に扱いながら、
いつでも最低限の品質を一定に保つ、
ということは言うに及びません(^^♪
湧き出づる感情、魂の叫びのような中、
曲やお客様、自分自身の演奏スタイルを壊すか壊さないか、
それらの限界ぎりぎりの攻防―
こういうことを常に経験しつつ、新たな演奏スタイルや曲解釈、
お客様の新たな感動等、ビジネスでいうイノベーションが、
新しい表現が生まれるのでしょうね!
編集後記
いやあ、今日は朝4:20分頃からごそごそ起き出しています。
夜明けが早いですね。
朝方はホントとっても気持ちよいです!
・・・夜8時過ぎには寝てますけどね(笑)
だから前田のメール返信が朝早すぎるのか!
と合点がいった方、ひとりふたりではないはずです(笑)
さて、補足です。
私たち弾き語り倶楽部会員は、お互いのファン(?)であり、
応援し合う仲間です。
一所懸命に歌っている様を、自然に当たり前に受け入れています。
どんなに感情が高ぶっているなあと感じても、
「おお、いいねえ」と感激し、
「ノッているね」「声が出てる~♪」とわがことのように喜びます。
‘帰って’くることができる仲間うちでのホーム感があればこそ、
アウエイでの他流試合(笑)にも参加できると思います(^^♪
今日の1曲
由紀さおり 『夜明けのスキャット』
夜明けつながりで選びました。
特にテーマはないです(笑)
ではまた!
コメント